01/28/2008    魔族との戦い
大賢者・イリストテリス殿から恐ろしい警告を受けた。
近々始まる魔族との戦争、それはもう目前だと。

なるほど、わが国の歴史学者の言っていたことは正しかったと言うことか。

随分前からその学者は魔族の指導者・ヘルウォーなるものに対して警戒すべきだと訴えていたが、さすがに私とてそれをすぐに鵜呑みするわけにはいかなかった。
だが相次ぐドラゴンの出現、前年末の北方の怪奇現象、そして大賢者の予告。
これにて、いよいよ脅威は迫っていると認識するにいたったのだ。

長きにわたりこの世界の秩序と安定を保ってきた、人類の君主アスロム国を統治するものとして、魔族による蹂躙を許してはならない。妖精など、他の多くの種族・共存者を守らなくてはならない。
200年前の大魔鳥の出現も、魔道に魅せられた高位の呪術師が、その愚かな野望に命すら投じたことにより生まれた。いつの時代にも魔の存在はあったが、それはすべて我々が挫いてきたということだ。
その戦いが、正義とそれに相反する志によるものであるかぎり、我々が敗れることはない。

騎士、兵士、魔術師、そして多くの戦士たちよ。
戦いに備えよ!!これは、必勝戦である!!

01/19/2008    魔の力
前年の暮れ、北の空が青い光に包まれたのを見たものは多いはずだ。
あの凄まじいまでの光の炎上からは、恐ろしいまでの魔のパワーを感じられた。
あれほどの力を一箇所から感じたのは本当に久しい…。
かのアスロム帝国の歴史に残る名将・サルウァリオルが同じくらいの力があったか…。
むろん、それは魔のものではなく輝きの力であるが。

サルウァリオルは、かつて世界を恐怖に陥れた大魔鳥との死闘の末、敵を葬った直後に呪いの毒によって石になってしまった。
もう200年も昔のことだが、その石像となった英雄を中心に帝国は新建され、広場にたたずむ像は今も民衆から親しまれている。世界を救った誇りと共に。

そして現代。
計り知れない魔のパワー…

数ヶ月前から世界各地で伝説の動物・ドラゴンが続々と姿を現し、私を含め全ての賢者、預言者すらもやはり大きく驚いたが、この魔のパワーを放つ存在の影響と考えるのならば、それは妥当だろう。
恐らくこれから始まるのは平定の時代などではなさそうだ。
サルウァリオルのような強戦士がこの時代にいるかどうかはいまだ知りえぬが、戦いとなれば相当苦しいものになるだろう。
人類、そして多くの動物と妖精たちは力を合わせねばならぬ。
高度な知能を持つというドラゴン族がやはり魔のサイドに付くのならば、それは恐ろしい結果につながる。

私も、もう随分とくたびれた。
戦場に立つにはもう無理だろう。
若者よ、人類の尊厳を奪われてはならない。
この有無を言わせぬ黎明の光にまぶたをこじ開け、守りの戦いに備えよ!

私はこの地にて、せめて光を照らそう……ファイヤーッ!!
01/17/2008    庭園歌曲1
ネスーラ・アータ・ココインドル・ソインドル
ネスーラ・ビアータ・マイコンドクル・マインドコントロル

緑の園に白いはしごをたてます
噴水は青く、テーブルにティー
ミクランジュロとイリオットはイヌを追いかけ、つまずきます
足元に宝箱
中身は水晶の心臓、程なくしてイリオットの宝物になる
ベイビーフェイスのミクランジュロにそれは必要ありません

二人は平和
部屋のすみにあるダイオードはオーパーツ

彼らは生まれながらのプリズナー
人工地球を見上げ昼の仕事は終了

かめの中で捕獲したねずみが仰向けになると、それは不思議な円盤となりました

イリオットは思いを寄せる少女にそれを贈り、彼女の体をわがものにしようとしましたが、それについての検分は来月にいたしましょう

きっとひどいめにあう
マイコンドクル・マインドコントロル

恐ろしい魔王復活祭が終了し、既に10日が過ぎた。
2007年という歴史はことごとく焼き尽くされ、もはや何の恩恵も結果ももたらさない単なる過去に成り下がった。
我々は常に過去には戻れない。
2007年に限らず、非力な我々は一秒前にすら戻れやしないのだ。

時に迷い、決断をためらうこともあるだろうが、やがて人は前しか見なくなる。
振り返る意味の無さを知り、一直線に前を向かざるをえなくなるのだ。
そのコンプレックスが、私は人の強さだと思う。

しかしここで一つ、私は妙なことに気付くことになる。
あの恐るべき破壊の信仰者ヘルウォーも、あの死のパレードに”復活祭”以上の意味を重ねているように思えてならないのだ。
現に、彼らはあれだけ甚大な攻撃行為をしたにも限らず、無意味な虐殺は行なわなかった。

昨年10月、ヘルウォー最初の攻撃で、地獄世界は炎につつまれたという。
そして、平和と共存を主張するデモンを皆殺しにした。
悪意を持ち、魔道に沿って生まれしデモン族、これらが平和や共存などとぬかすことを、ヘルウォーは堕落と呼んだ。
どんな形であれ、自分が持って生まれた意味を簡単に捨てることは許されない。
そこに正義や悪という区別は無く、だからこそヘルウォーはそれらを愚かなデモン・偽デモンとし、死を与えた。

しかし前回行われた魔王復活祭で、彼らは地上世界に進出してきたにも関わらず、我々人間を含め全ての無実の生き物に、無意味な攻撃をしなかった。
むろん、これで完全に安心して良いと短絡することはできないが、彼らの一連の行動に筋が通っているという見方ができる。
そして2007年、2008年に対する彼らの考えかた…、これにもやはり我々と同じような価値観を感じずにはいられないのだ。これは単に数字の上での線引き…、7が8に変わったことで、この世界が劇的に動き始めるなんてことは到底ありえないのに、あの魔人たちは我々と同じようにそれに意味を見出している。
彼らもまた、過去には戻れないのだろう。

これから連続する一瞬間は、過去と未来を量産してゆく。
その二つにの境界にこそ大きな意味があり、生ける者はすべからくその境界自体であり続けなくてはならない。
これが我々とヘルウォーに共通した戦いであるならば、ここに一方的な地位の高さや低さは存在しない。
彼らは何かしらの理想や大義を持ち、この世界へやってきた。
我々もそれを戦士、そして紳士として向かいうたなければならないだろう。

さあ、我々も立つときが来た。
太陽光の塔でいずれ戦いは始まる。
静かな平穏は終わるが、その平穏を問いただすことにもまた、意義があるのかもしれない。


01/03/2008    青い炎の美しさ
すさまじいまでのパレードは瞬くうちに終了し、あの滅亡を縁取る青い炎のような夜は、今でもこの網膜に焼き付いております。
地上を八方に疾走しだした暗黒のパワー。
魔王が踏みしめる暴力のカーペットは世界の果てを目指すように伸び続ける。
もうシナリオは回り始めたのです。

人間よ!
ドラゴンよ!
そして妖精をはじめとした多くの小さき者々よ!

この世界を我が物と思う者よ、すみやかに剣をとりたまえ。

ヘルウォー様は貴殿等の尊厳を認めるでしょう。
命と命のやり取りをはじめるのです。

これ以上無い極上の死。
純粋な力と悪の存在を、受け入れていただきましょうか。

戦うことと呼吸は、決してやめてはならない。


ヘルウォー!!

ヘルウォー!!

ヘルウォー!!
01/01/2008    終焉は始まり
パレードは終結した。

剣と火の彩る幻想の夜。
血とオーロラと生命の明滅。
あの美しさは筆舌に尽くしがたい。


そして時代の風は一夜にして色を変えた。
私の目には未来しか映らない。

改めて宣告しよう。


さあ、はじめようか